2013年7月3日水曜日

育林系実習:ナラ枯れ跡地を再生中!

ナラ枯れって知っていますか?
カシノナガキクイムシによって、コナラ、ミズナラなどのナラ類が枯れてしまう現象です。
この害虫が5mm程度と非常に小さく、また被害拡大が早いため問題となっています。
そのため、森林分野では、数年前から重要な課題として対策に取り組んでいます。



今回は山形県小国町でのナラ枯れ跡地の再生を体験しました。
上の写真が、コナラ・ミズナラの跡地にブナなどを植栽している場所です。



ブナの植栽木より、自然侵入した樹種が育っていて、苗木が見えないですね。。。
1年前にも下刈りしていますが、侵入樹種は驚くほど成長がいいです。



まず、最初に植栽木と高木性広葉樹(ヤチダモ、ホオノキ、クリなど)にテープでマーキングします。
広葉樹は、他の不要木と葉の色が同じ色のため、誤伐が非常に多いです。
今回もここまで下準備をしても、何本か誤って伐られてしまいました(泣)



見守る箕口先生です。



午後は、下刈り鎌を使って不要木を下刈りです。
残す木を切らないように、集中力が大事!!



下刈り後の植栽地です。最初と比べて、だいぶスッキリしたのがわかります。
暑い中での下刈り作業、お疲れさまでした!

広葉樹の森を再生するためには、このような地道な作業が必要不可欠です。

今回の実習には、置賜森林管理署、山形県庁、小国町役場の方々にご指導いただきました。
本当にありがとうございました!