2013年6月27日木曜日

持続可能な森林経営演習(その2)

持続可能な森林経営演習のその2です。
例年,旧山北町エリアで林業家経営山林,スギトピア,山北プレカットを見学させてもらっています。

今年も東海林さんの山林を訪問させていただきました。まさにここが川上です。山林から素材(丸太)が提供されるわけです。間伐に伴う補助金の話とかみんな理解できたかなぁ??

スギトピアです。毎年お世話になっております。これは製材した木材の乾燥施設です。現在,しっかり乾燥の工程を経た木材でないと建築資材としては受け入れてもらえません。重要な施設なのです。

こちらも毎年お世話になっている山北プレカットです。プレカットも現在の住宅建築には欠かせない工程です。皆さんも将来は国産材でマイホームを建てて下さい。

さて,次回は県外編です。乞うご期待!!

2013年6月26日水曜日

測量学実習:スタジア測量

今回は、スタジア測量です。この測量は、測点に標尺をたててセオドライト望遠鏡内の2本の線を測定することで、距離と高低差を間接的に求めます。



最初は、スタジア定数の検定です。器械によって、一定の値となるため、最初に検定を行います。



セオドライトの使用もだんだん上達してきましたね!



検定も終わったら、実際にスタジア測量を実践です。今回の結果と今年レベルで測量した高低差とはかなり差がありました。精度はよくない測量ですが、標尺が見えるだけで距離と高低差がわかるため、状況によっては便利に使用できます。

2013年6月25日火曜日

持続可能な森林経営演習(その1)

今年も『持続可能な森林経営演習』の見学の季節になりました。
テーマは「川上から川下まで」。
林業の現場,丸太流通の現場,製材の現場,国産材利用の現場など・・持続可能な森林経営と共存する社会の実現について考えるため,いろんな現場に出かけていきます。今回はそんな見学風景を紹介します。

こちらは新潟県森林組合連合会木材共販市場です。山にいかに利益を還元するか,そんな思いをもって素材(丸太)流通のお手伝いをしている,という話が印象的でした。
この説明されている方,他の記事でも登場しているので探してみて下さい。

新潟県職員の方に新しく開設した林道について説明を受けています。よく見ると,ガードレールが白ではありません。


午後は製材工場です。天然乾燥にこだわるマルユーの森山社長に森林と我々の付き合い方について工場を回りながら説明を受けました。
http://www.maruyu88.com/



この日最後は「緑の森」です。緑の森という会社名です。越後スギブランド認証工場としてこの地域では有名な製材工場です。下の写真は乾燥施設の地下を見学している様子です。工場内で出る端材を使った蒸気で乾燥を行うので,化石燃料の使用はゼロです。
http://midorinomori.omokawa.co.jp/

(その2)(その3)も近日中に公開します。

2013年6月19日水曜日

森林測量学実習:地形図をつくろう@コンパス測量

森林コース3年生の森林測量学実習では、「大学の森」(わかりにくいですが、地名です・・)の地形図をつくります!



基礎データとなる方位角(北からの角度)と高低角をポケットコンパスという方位磁石に望遠鏡がくっついたような測量器具で測ります。



ポケットコンパスは、測量・設置が簡単なので森林系の卒業研究時にも使われることが多いですよ。



高低角を測る時は、ポールに目印をつけて、望遠鏡と高さを合わせます。グループのチームワークが大事ですね!測量結果は、もちろん別の日に計算しますよ。


おまけ。大学の森で見ることができる植物。



アカメガシワの若葉



コマユミの花

2013年6月17日月曜日

今,UAVが熱い!!

美人林(十日町市)の撮影の様子を報告します。
そういえば,この直前の記事は松代が舞台でしたが,このブログで十日町市が熱いですね。

さて,UAVとは小型無人航空機のことです。
ラジコンヘリがイメージとして近いかもしれませんが,それでもこの実物を見るとちょっと違いますよね。
今回,クアッドコプターと呼ばれるmd-4 1000(microdrones社)を使用して,森林を上空から撮影しました。分かりにくいかも知れませんが,機体の下にカメラが下向きに装着されています。





遙か彼方上空まで飛んでいきます。今回の設定は対地高度200mです。
基本的に事前にプログラミングした飛行コースを自律飛行で飛んで,撮影して,そして戻ってきます。

これが,UAVから撮影した一枚です。中央左が我々のいる駐車場です。
画像には中心投影による倒れ込みが発生していますが・・・その内容は3年生前期の「リモートセンシング」で学びましょう。

現場での測量の様子などもそのうち報告します。

2013年6月15日土曜日

松代のマチュピチュで田植え

 以前,「地図に残る仕事(2012年6月3日)」「地図に残った仕事(2013年2月13日)」でご紹介した「松代のマチュピチュ」こと「清水の棚田」.ついに田植えの時期を迎えました.

復興田植え」ということで,地元の方々やNPO,行政の皆さん,報道5~6社,そして早稲田大学名誉教授で,名著「日本の棚田」の著者でも有名な中島峰広先生も駆けつけていただき大々的なイベントとなりました.

どっかで見たことあるチビも真剣

チビと幾何学的相似なおじさんも奮闘


 以前の記事でも書きましたが,この棚田は当生産環境科学科の教員が設計したもので,過疎化・高齢化が進む中山間地域でも平場の田んぼと同じように大きな機械で効率的に作業ができる工夫が随所に施されています.まさに,中山間地域農業の救世主なのだ!(ドンッ!).

 とは言っても,学者の言うことは机上の空論ということもありうるので,当日イベントにあわせて実験をしました.

 清水の棚田では,これまで農業機械といっても2条植え歩行型田植機(歩きながら2列づつ植えていく機械)程度しか使っていなかったので,現地に大型機械がありません.そこで,実験のために新潟大学農場の6条植え乗用型田植機(車みたいに機械に乗って6列づつ植えていく機械)をお借りしました.(片道2時間の運搬は怖かった〜)


トラック野郎


 田植え機野郎


オペレータの見事な田植えテクニック

 実験は,ストップウォッチによる進入時,直進時,ターン時の所要時間の測定やGPSによる軌道の記録,カーブの時の作業性などの観察等.これはこれとして後ほど分析しますが,今回の一番の収穫は,オペレーターの農家さんが,「この区画使いやすいね!最高!」といってくれたこと.中山間地域の棚田で6条植えの田植機が使える事自体スゴイことなんです!

 これから視察団も多く来ると思います.全国の中山間地域の活性化に繋がってほしい.

【宣伝】
平行畦畔型等高線区画について,詳しくはミリオンセラー(ウソです)「未来につなげる圃場の形成」に出てるよ.

2013年6月12日水曜日

育林系実習:木材市場見学&間伐・経営計画を考える

今回の育林系実習は、スギ間伐計画の続きです。



間伐材がどのように売買されているか、新潟県森林組合連合会の木材市場を見学しました。



様々な大きさのスギ丸太がありますが、1本あたりの値段は驚きの・・・!?
実際の価格は、3年生になったときに自分で聞いてみてくださいね。



市場内の「働くくるま」。木材を素早く移動していきます。



こちらでは、ケヤキ・クルミなどの広葉樹材も扱っていて、彫刻用や家具用目的で購入する方もいるそうですよ。




市場での間伐材取引を参考に、将来この森林をどう経営していくのか、グループごとにディスカッションです。地形・野生動物との関係・市場との距離など、様々な項目が関わってきますね。



最後は、現地でグループごとの調査結果と経営計画を発表します!
グループごとに工夫して考えられた計画が提案されていましたよ~。

多雪地での間伐は、新潟大学ならではの実習ですね。
次回は、さらに雪が多い魚沼地域に行きますよ~。お楽しみに!

2013年6月7日金曜日

農学部の森づくり@記念植樹(5/25)

以前ブログでもご紹介しましたが、農学部正面玄関前のロータリーで記念植樹を5月25日に実施しました。



最初にグリーンシグマの平田社長から森づくりのコンセプトと植樹方法について解説していただきました。



暑い中、たくさんの学生さん、先生、家族に参加しました!



吉川先生ファミリーと権田先生ファミリーの植樹です。ほのぼのしますね~。



写真撮影に夢中な大橋先生。娘さんにメロメロですね~。



こちらは学生による植樹です。
苗が大きく育ってほしいですね!今は更地ですが、10年後には林になる予定なんですよ~。楽しみですね。



植樹の後は、ウッドチップをまきます。乾燥防止や雑草防止のためです。



「力仕事はまかせろ~」って雰囲気の関島先生です。心強いですね!



チップをまいたところが、はっきり分かります。



さらに、中庭のウッドデッキにも木酢液をぺたぺた。
木酢液は重ね塗りすると効果アップなので、体験したい方は箕口先生へご連絡を!!

2013年6月5日水曜日

育林系実習:林業喫緊の課題、「間伐」を考える!

現場は、これまでの海岸林からスギ林へ移動です。

農学部附属の村松ステーション(農場)の講義室で「なんのために間伐をするのか」、これまで習ってきた講義内容を振り返りつつ、再確認します。



午後は、スギ人工林で調査です。
が、山に入る際には、植物・昆虫・動物など注意をはらうことが大切!



この植物は、ツタウルシと言って通常のヤマウルシよりかぶれやすいので、要注意。



こちらは、長~い測竿(10m伸びる測量道具)で樹高を測定中!



メジャーを使用して、樹木位置図用のデータも収集しますよ~。



実習を統括している箕口先生です。次回の実習では、間伐計画を考えます。



2013年6月4日火曜日

H23 地域交流サテライト実習:大河津分水(6/1)

6月1日(土)に1年生を引率して大河津分水へ行ってきました.途中,







など越後平野を優良な農地に変えるために実施されたてきた様々な努力の跡を見学しました.



この堰で信濃川本川と分水の流量を調節しています.
新潟平野を洪水から守り,新潟の発展に大いに貢献しています.



洗堰には上流から流れてきたゴミが...

ゴミの処分にかかる費用もばかにはなりません

魚道見学室
洗堰に設置されている魚道を利用する魚を見学することができます.見学時にはアユ・ウグイが泳いでいました.

見学を終えて記念撮影