「復興田植え」ということで,地元の方々やNPO,行政の皆さん,報道5~6社,そして早稲田大学名誉教授で,名著「日本の棚田」の著者でも有名な中島峰広先生も駆けつけていただき大々的なイベントとなりました.
以前の記事でも書きましたが,この棚田は当生産環境科学科の教員が設計したもので,過疎化・高齢化が進む中山間地域でも平場の田んぼと同じように大きな機械で効率的に作業ができる工夫が随所に施されています.まさに,中山間地域農業の救世主なのだ!(ドンッ!).
とは言っても,学者の言うことは机上の空論ということもありうるので,当日イベントにあわせて実験をしました.
清水の棚田では,これまで農業機械といっても2条植え歩行型田植機(歩きながら2列づつ植えていく機械)程度しか使っていなかったので,現地に大型機械がありません.そこで,実験のために新潟大学農場の6条植え乗用型田植機(車みたいに機械に乗って6列づつ植えていく機械)をお借りしました.(片道2時間の運搬は怖かった〜)
トラック野郎
田植え機野郎
オペレータの見事な田植えテクニック
実験は,ストップウォッチによる進入時,直進時,ターン時の所要時間の測定やGPSによる軌道の記録,カーブの時の作業性などの観察等.これはこれとして後ほど分析しますが,今回の一番の収穫は,オペレーターの農家さんが,「この区画使いやすいね!最高!」といってくれたこと.中山間地域の棚田で6条植えの田植機が使える事自体スゴイことなんです!
これから視察団も多く来ると思います.全国の中山間地域の活性化に繋がってほしい.
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平行畦畔型等高線区画について,詳しくはミリオンセラー(ウソです)「未来につなげる圃場の形成」に出てるよ.